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経堂ボウル

 こんにちは。


 今日は、久しぶりに良いお天気ですね。


 こんな天気のいい日に洗濯したら、気分よさそう♪


 洗濯物も白いのばっかで、白いシーツとか、白いTシャツとか、白いブリーフとか。


 で、牧場みたいな広〜〜い庭でそれを干す。


 物干しざおは使わずに、ひもに吊るすスタイルで。


 全部干し終わると、近くにたんぽぽが咲いているのに気付きます。


 それに顔を近づけて、なんとなく香りを嗅いでみるけど、なんの香りもしません。


 なんの香りもしないことが、逆になんだか安心感を与えます。


 どこからか、シャボン玉が飛んできました。


 白ヤギたちがそれを追いかけ、駆け回っています。


 さっきエサをあげたばかりなので、元気があり余っているようです。


 そんな様子をみながら、ふとある言葉を思い出しました。


 「俺とボウリング、どっちが大事なんだよ?」


 それは、もう10年も前に、当時結婚していた男性から言われた言葉でした。


 その男性とは、その2か月後に離婚しました。


 結婚当初、まったく料理のできなかった私は、唯一つくることのできたハムエッグを


 毎日食卓に出していましたが、一切文句は口にせず、


 いつも、「おいしいよ」と笑顔で言ってくれました。


 「このハムエッグがずっと食べれたら、それだけで僕は幸せだよ。」


 離婚前夜の食卓に、久しぶりにハムエッグをつくりました。


 笑顔こそなかったものの、やはり、「おいしい」と言って食べてくれました。


 人づてに、今では別の女性と再婚して、2児の父親なんだということを聞きました。


 


 「さて」


 そう呟くと、彼女は部屋に戻り、出かける準備を始めました。


 最近ではあまりしなくなった化粧も、今日はなんとなくばっちりきめてみました。


 鏡に写った自分を見て、少し気恥ずかしいような照れ笑いがこぼれました。


 そして、キャリーバッグを転がし、青空のもと出かけて行きました。


 少し重たいそのキャリーバッグの中には、ボールが2つ入っています。


 「さぁ、今日もたくさんストライク出すぞ!」


 


 


 


 


 


 


 


 おしまい


 


 

日時: 2008年11月13日 13:33